「自分の美学って、なんだろう」
そう考えたとき、はっきり答えられる人は、意外と少ないのではないでしょうか。
好きなものはたくさんあるのに、自分が本当に大切にしている軸は、と聞かれるとうまく言葉にできない。
そんなモヤモヤを抱えたことがある方に向けて、今日は「ジャーナリング」についてお話ししたいと思います。
私はこれまで、ノートに手書きでジャーナリングを重ねることで、少しずつ自分の美学を見つけてきました。
今回は、その方法と、AIとの壁打ちとの違いについてもあわせてご紹介します。
なぜジャーナリングで自分の美学が見えてくるのか
考え事は、頭の中だけでもできます。
でも、頭の中だけで考えていると、同じところをぐるぐる回ってしまうことがよくあります。
そこでおすすめしたいのが、考えを「書き出す」ことです。
手を動かして言葉にしていくと、頭の中だけでは繋がらなかった考えが、どんどん広がっていく感覚があります。
書くという行為そのものが、思考を先へ先へと連れて行ってくれるのです。
おすすめはA5ノートへの手書き
私がジャーナリングをするときに使っているのは、A5サイズのノートです。
大きすぎず、小さすぎず、私にとってちょうどいいサイズ感でありながら、一つのテーマをじっくり深掘りしていくのにも適したサイズだと感じています。
ページを開いて、思いつくままにペンを走らせていると、「自分はこんなことを考えていたんだ」という発見が、次々と起こります。
これは、考える前から狙って書けるものではなく、書き進めていく過程の中でしか出会えない気づきです。
AIとの壁打ちとの違い
考えを整理するために、AIを活用している方も多いと思います。
私自身も、AIとの壁打ちはよく行っていて、考えをそれらしくまとめてくれたり、自分では気づかなかった視点をくれたりするので、とても助けられています。
ただ、手書きのジャーナリングとAIとの壁打ちには、大きな違いがあると感じています。
それは、手書きのジャーナリングでは、答えが自分の中からしか出てこない、ということです。
AIは、こちらが投げかけた言葉から、もっともらしい答えを返してくれます。
それは時に心強いのですが、自分の中でまだ深く考えきれていない段階で、「私の答えはこれかもしれない」と、思考の途中で決めつけてしまう可能性もはらんでいます。
AIは、その時点でこちらが発した「最新の自分」の言葉を、比較的そのまま信じて返してくる傾向があるように思います。
そのため、まだ絡まったままの複雑な思考を、丁寧にほどいていくことは少し苦手なのかもしれません。
自分の奥底にある本音とじっくり向き合いたいときは、AIに答えを求める前に、まずはノートを開いてジャーナリングで自分自身と向き合ってみることをおすすめします。
ジャーナリングを通して見えてきた、私の美学
私自身、ジャーナリングを重ねる中で、「身の回りのうつくしさに気づく生活を通して、穏やかな毎日を作りたい」という、自分の美学が少しずつ見えてきました。
これは、誰かに教えてもらった言葉ではありません。
半径1メートルの暮らしの中で感じたことを、何度もノートに書き出し、読み返し、また書く、という時間を重ねる中で、自分の内側から浮かび上がってきた言葉です。
最短ルートではないけれど、核を強くしてくれる
ジャーナリングは、誰かからアドバイスをもらえるわけではないので、答えに辿り着くための最短ルートではないかもしれません。
人に相談したり、AIに壁打ちしてもらったりする方が、早く答えらしきものに出会えることもあるでしょう。
それでも、自分で納得がいくまで考え抜くという過程そのものが、自分の核となる部分を、じわじわと強くしてくれるように思います。
もし今、自分の美学がよく分からずモヤモヤしているなら、まずはノートとペンを用意して、思いつくままに書き出してみてください。
半径1メートルの暮らしの中にあるうつくしさに目を向けながら、自分の中にある答えを、ゆっくり探してみませんか。
